2015年03月19日

特許の期間延長の条件は“利益がなかった”ことである


 前稿に引き続き本稿では、イレッサ®の一部変更承認に基づく特許権の存続期間の延長をなぜ認めなくてよいのかについて、その理由を考えると共に、リュープリン®の3ヵ月製剤の特許延長に関する先の最高裁判決の妥当性に疑問を投げかける(平成21年(行ヒ)324、325、326号)。
 そして特許存続期間の延長を認めるために本来必要な条件とは、現在の特許法67条の3第1項3号が規定するように 「その特許発明の実施に処分を受けることが必要であった」 ことではなく、「その特許発明が実施できなかったことで、特許権者が利益を受けていなかった」 ことだと結論する。

Sotoku, 通号3号, 1-14, 2015  (published online on 19-03-2015)

タイトル: 先行医薬品を販売しつつ代替性の高い医薬品の承認を受けることで特許権の存続期間は延長されてよいか

─ 最高裁判決(平成21年(行ヒ)324〜326)は特許権者に過大な利益を与えうる ─

著者:  想特 一三 (Sotoku Ichizo)


posted by Ichizo Sotoku at 08:00 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック